リサーチクエスチョンの周りにある問いやキーワードたちをご紹介しています。随時更新。
わたしたちは子どもの頃から
ボディーワーカー/ジャック・ブラックバーン
「身体の”外で”いかにうまく生きていくか」
ということばかりを教育されてくる。
「身体の”内側に”生きている」自分に気づき、
それとともに生きていくことを教えてあげること。
それがボディーワーカーの役割です。
私のボディーワークの師、ジャック・ブラックバーン先生の言葉。
私にとって身体への働きかけは、より良い体へとコントロールすることではなく、 身体の内側にいる自分への気づき。
それは一番シンプルなセルフコンパッションであり、真の自己理解と他者理解への 欠かせない第一歩なのだと思います。
思考する心(thinking mind)が過剰なほど優勢になって営まれている現代社会に生きている我々は、
曹洞宗僧侶/藤田一照
人類史上見ないほどの度合いでdis-embodiedなあり方をして いる。
そこからは発症するさまざまな症候群を
われわれはいま目撃しつつあるのではないだろうか。
ボディーワークの臨床や、ヨガをやっている中で感じる圧倒的な、けれど言語化し難い「生命感覚」。
この感覚を世界にシェアしたいというのが私のアウトリーチ活動の核となる思いです。
テクノロジーやAIは発展する一方、”人類史上見ないほどの度合いでdis-embodiedなあり方をしている”我々。
生命感覚から乖離したところでなされる様々な議論。そこにはなにか根本的な欠損 があると感じます。
感じることから始めよう、そして感じたことについてもう一度よく考えよう。
「トラウマとは100% 生理学的な現象である」
ソマティック・エクスペリエンシング®創始者/ピーター・リヴァイン
「トラウマは出来事の中になく 神経の中にある」
心と身体のつながりの実感から始まった私のボディーワーカーとしての道。
近年そのつながりを神経科学が解き明かしつつあります。
身体志向のトラウマ療法である「ソマティック・エクスペリエンシング®(SE™)」と
その基礎理論である「ポリヴェーガル理論」は、私たちの基盤となっている
哺乳類としての心身のシステムの有り様について非常に大きな示唆が含まれていま す。
私たちが心と思っているものを「身体のこと」として捉えた時、 人についての全く新しい理解が得られます。
病気も、健康に生きることの一部です。
身がまま整体/気響会 片山洋次郎 (よしもとばなな著『Q健康って?」より)
医学的に見れば病気が進行していても、 十分に生きている身体には、静かな希望=次への動きがある。
希望=健康です。
医学とは違う、オルタナティブな界隈で身体と関わると、
そもそも健康とはなにかについて大きな問いを突きつけられます。
そんな中で出会った片山先生の言葉。
「健康とは希望を持つことである。」この健康観に衝撃を受けました。
解剖生理学や、さまざまな技法を学んで、前よりいいセッションが出来るようになっ てきた、と
うぬぼれそうになった時、この言葉に立ち戻っては、小さくなっていた己の健康観に反省するのです。
道は遥か!^^
けれど、こういういつまでも背中を追い続け、 学び続けていける先人(?)の先生方がいることの幸せをかみしめて…。
We are made of starstuff. (私たちは星の材料でできている)
天文学者・作家/カール·セー ガン
この宇宙に生命体がいるのは奇跡。これは観測的事実。
宇宙物理学者/佐藤勝彦
幼い頃から星を見上げ宇宙物理学を学んだことを通して、
人間の力を超えた美しい法則の世界があること。
量子のスケールから宇宙の大規模構造までの空間的スケール。
宇宙開闢以前から「今ここ」。
私の一生と天体の一生という時間感覚の知覚。
自分を超えた大きな何かにつつまれているという感じ。
自分にとって無関係なものなどなにもないという感じ・・・
それらをありありと感じることが私にとってのひとつの宗教性となっています。