事務局よりお知らせです。
小笠原和葉主催【臨床身体学ラボ】2月オンラインゼミが開催されます。
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臨床身体学ゼミでは1月まで数ヶ月にわたり”教育と身体”について考えてきました。
最後に1/29にイベントを行い、教育人類学の井本由紀さん、知覚心理学者の高橋康介さんをお招きして、和葉さんがお話を伺いました。
◆2月前半のゼミでは、その1/29”教育と身体”イベントの振り返りを行います
《1/29トークで出てきたキーワードの一部を和葉さんがまとめたもの》
*心と身体の統合/観想教育
*私たちは私たちでないもので成り立っている/影響しあっている→文化人類学でもホットな考え
*SEEラーニング→知性と身体性がいきいきと花開く(flourish)のために
*その場の「いい感じのバイブレーション」の場をととのえる
*「情動」の2層。①心理・生理的反応 ②人類学的には個の間や個以前のもの
*生の把握における重心を「存在」よりも「情動(affect)」に向けて移動させる
*SEEラーニングは、語りだすと未来の夢を話しているように感じるが、実践すると根源とつながるような(古来・Originに戻っていくような)体験
*(高橋先生のタンザニアでの経験)→考え方以前に知覚の仕方が全く違う。知覚が可塑的
*ボディワークは身体の感覚の修正なのでは?
*現代の「役立つ」は狭義
*(しかしブラックホールの研究は、何に役立つの?とあまり言われない実感。つまり人は本当は「心を動かしてくれ」と言いたくて「なんの役に立つの?」と聞いているのではないか。)
*教育の意義は、見方を多元的多層的にしていくこと
*様々な枠、偏見から離れていくこと
*共通性と個別性をはっきり捉えること
*子どもより、SEEラーニングに関わる親や教育者はマインドフルネスや身体感覚のことをやらないといけない
などなど…。
「そうだなあ」と思うこと、「これなんだろう?」と一瞬わからないことなど、いろいろありますね。
29日参加者のみなさんにお送りしたアーカイブをまたみてみてください。
《和葉さんのこのところの思考アイデアから…》
癒やしは人と人の「間」に起こるのだよなあと、つらつらと一晩考えていた。
しかし私たちが傷つき緊張を強いられるのもまた、人と人の間のことだ。
野生動物は、一日中、捕食者の影にセンサーを張って
人間よりよほどリアルな命の危機にさらされているが、
いつも誰かに命を狙われていることを気に病んで心と身体を閉ざしたりはしない。
仲間の存在や、太陽の光や、草の匂いや、季節の気配もまた、捕食者の影と同様にリアルで、自己をそこから切り離されたものと捉えていない。
◆2月後半2/22ゼミは「医療・身体と人類学」というようなことを取り上げる予定です。
『私たちは私たちでないもので成り立ち影響しあっている』【臨床身体学ラボ】2月オンラインゼミ
■日時:2/8(木) &22(木) 20:30-22:00(終了時間予定)
■開催方法:オンライン(アーカイブなし)
■参加費:2000円(2月開催2回分)
■お申し込み・お問い合せ
https://peatix.com/event/3843780/