臨床身体学

臨床身体学は、身体性の観点で社会や人を読み解き、支援するための学問です。

私たちにとって、身体があることはあまりにも当たり前の事実であり、
その意義を見つめることは日常においてほとんどありません。

また多くの問いが「頭」だけによってなされていて
「身体を持って生きている」という当たり前の事実が置き去りになっていることは
現代社会における一つの病相と言えるのではないでしょうか。

臨床身体学のリサーチクエスチョンは
「身体から見て“よりよく生きる”とは何か?」
です。

なにかよきことを実現しようとしたら、結論を急ぐよりも
私たちはそもそも「ヒト」という生き物としてどのような仕組みになっているのかを問うことが、
より本質的で持続的な「よきこと」への道だと考えます。

身体は、心、環境、他者などさまざまなつながりの媒介変数となり社会にまで接続しています。
身体を考えることは、つながりを考えることでもあるのです。

思えば身体を持って生きることの自由と限界を味わうこと自体が、
机上の論を超えた生々しくとても”臨床的な”営みです。

その意味では生きることに関するすべてのことが、臨床身体学の射程ということも出来るのかも知れません。

臨床身体学に関する記事

2018年に、流行りの健康法を「消費」するような受け身な健康との付き合い方だけではなく、

「そもそも自分にとって健康とはどういう状態なのだろう」
「どのように生き、どう過ごしたいのだろう」

という問いを持つことから身体や人生を考えるきっかけを提供したいと思い、

「わたしたちを健康3.0へと導くWEBメディア」として、
「Magellan」というオウンドメディアを立ち上げました。

2023年となり、今は更新を停止していますがMagellanで扱った5つの特集は
どれも超力作&自信作で、「これこそ臨床身体学だ」という内容になっています。

ここに臨床身体学的な記事、としてMagellanの特集記事を残します。
よろしければ立ち上げ当初のMagellanに寄せた思いも併せてお読みいただけますと幸いです。